2011年10月9日日曜日

「いつでもいいです」という礼儀[中国語]

少し前のことになるが、学生からアンケートに回答するように頼まれ、「いつまで?」と聞いたら「いつでもいいです」という答えが返ってきた。「じゃあ、来年!」と冗談まじりに返したのだが、その後、このやりとりを思い返してみた。

私が「じゃあ、来年!」と答えたのは、「いつでもいいです」という回答に違和感を感じたからだ。

私が思う、こういう状況での〈普通〉の会話では、
「いついつまでに必要なので、それまでにお願いします。」
という答えが返ってくる(はず)。

思い返してみると、何か頼まれごとをして期限を聞き「いつでもいいです」と言われたことは、今回が初めてではない。むしろ、何回もそう言われているのではないかと思う。今まであまり深く考えなかったが、何回もそう言われているということは、それは、
〈学生たちは〉そう答える習慣がある
と考えるほうが妥当だろうと思った。

ふと、以前書いた「あなたが決めるべきこと」を思い出した。
日本では家を訪問して飲み物を勧められたときに「何でもいいです」と答える人が多いが、これをやるとヨーロッパ人は「あなたが決めるべきことを何で私が決めなくちゃいけないのか」と怒ることが多い。
そんな内容の記事を読んだ後で考えたこと。逆の立場で学生に「何でもいいです」のような答えをされて、内心腹を立てたことを反省した。

以前も書いた、
「余計なことをお願いするのですから、先生の都合のいいようにしてください。」
この気持ちが、「いつでもいいです」にも出ているような気がする。そして、先生たるもの、常識を持っているので「来年」などということは言わない、という思いを持っている。
そう考えると、ちょっと大人気なかった自分が恥ずかしい…。

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