2011年10月13日木曜日

「団塊の世代」は男性を指すことが多い【授業メモ】

文章の中に「団塊の世代」という言葉があったとき、男性をイメージすることが多いと思います。

ずいぶん前になるが、非常勤で教えている大学に、日本から視察に来ていたN先生といっしょに食事をしてお話した。その時に、聞いたこと。

N先生は日本の大学の留学生センターで仕事をしている。

「団塊の世代」という言葉を聞くと、N先生はまず、男性をイメージすると言う。そう言われれば、私もそうだ。雑誌や新聞などの中で、「団塊の世代の○○さん」と書いてあったら、無意識のうちに男性をイメージしていると思う。そういう言葉の持つイメージを、学生に伝えたいと、「団塊の世代」という言葉が載っている文章を探し、それが男性をさしているか女性をさしているか、を学生に調べてもらった。結果は、「団塊の世代」は男性に言及していることが多かったとのことだ。

世代を表す言葉でいうと「バブル世代」や「団塊ジュニア」などがある。それらも、ある種のイメージがあるだろうと思う。また、感覚的に、ある時期に使われる「バブル世代」と、別の時期に使われる「バブル世代」とは、別の意味・イメージを持っているのではないかと思う。今の「バブル世代」は、40代半ばぐらいの年齢で、会社などである程度の地位を持つ世代になっている。今使われている「バブル世代」は、やはり男性を指すことが多いそうだ。私自身は「バブル世代」といわれてもあまり男性をイメージしない気がするが、「バブル世代」が今の歳になる前、もう少し時期をさかのぼって使われ方を見ると、使われ方が違うのではないかと思った。

「団塊の世代」、世代的にどの世代のことを言っているかということだけでなく、それが持つイメージ、使われる文脈などを調べるのは面白いと思った。

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