2011年11月30日水曜日

聴解自律学習サポート3 ドラマからオーディオドラマへ

前回、聴解自律学習でドラマをやりたいと言っている学生が多いことを書いたが、今週、ドラマを聞いてどうだったかを聞いてみたところ
「字幕がなかったら全然わからなかった…」という学生がいた。
その隣にいた別の学生とのやりとり。
私:「聴解練習やった?何やった?」
学生:「字幕見ながらドラマ見た」
私:「見て、どうしたの?」
学生:「……」
私:「見た、以上?」
学生:「……」
私:「どうだった?」
学生:「面白かった!」
私:「なんか、勉強した感じする?」
学生:「没有!(ないです!)ハハハ」

字幕なしで見たらわからなかったという学生は、やはりこの方法は無理だ、と思ったらしい。別の方法にしたい、「アニメかなあ」というので、オーディオドラマをすすめてみた。
オーディオドラマはリソース紹介のプリントにも書いておいたのだが、iTunesからダウンロードするもので、その学生にとっては「iTunes???」と、iTunesもわからない。

実は、このオーディオドラマ、去年、私の中国語作文レッスンの時に、紹介する文章を中国語で書いていた。その場で、学生にその紹介文章を見せると
「面白いかも…」
という反応。
iTunes??なので、私がiTunesでダウンロードしたファイル渡すことにした。

今日、学生に「どうだった?」と聞いてみたところ
「面白い!聞きたい!」
という返事。「没有!」と元気よく答えた学生ともう一人の学生と3人でそれを聞くことに決定した。

私がオススメのオーディオドラマを面白いと言ってもらえたこと、ほぼ1年眠っていた私の中国語紹介文が陽の目を見たこと、がとってもうれしかった。
なんだかわからないものを聞いてみようとは学生はなかなか思ってくれない。そんなことをする学生は、私なんかがああだこうだ言わなくても、自分で好きなものを勝手に聞いて勝手に学習しているのだ。中国語の紹介文がどれだけ役に立ったのかはわからないが、とりあえず、学生に「聞いてみてもいいかな」という気持ちひとおしするものにはなった気がする。

ちなみに、私が学生に紹介したのは
泣きたいときのクスリ2008
私がこれをすすめた理由は、まず、一つ一つが短いこと。Podcastの一つは4分強なのだが、前後にコマーシャルが入っているので、実際のストーリーは2分ぐらい。2分なら、わからなくてもなんとか耐えられる長さだと思う。4回分で一つのストーリーが完結する構成になっている。全体としても長すぎないのがいい。それから、声の出演がテレビでも見たことのある俳優が何人か入っていることも理由の一つ。誰だかわからない声よりも多少馴染みのあるほうがいいかなと考えた。

とにかく、選んでもらえたのが妙にうれしかった。

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