2011年11月25日金曜日

聴解自律学習サポート2 練習計画書の提出

前回書いた「聴解自律学習サポート」。先週の授業でおおかた練習計画書を出してもらった。
結果、かなりみんな違うリソースを使い聴解学習をしていくことになった。

個々の学生と話していて気づいたこと、メモ。

○ドラマやりたい学生たち
今回、ドラマを選択した学生が結構いた。(まあ、いるだろうなとは思っていた。)「字幕を見てドラマを見るのはすすめない」とリソース紹介のプリントにも書いておいたが、それも個々に確認し、それでも学生は「字幕を見ないで聞いてみる」と言っていたので、そのままにしておいた。学生に聞くと、今まで字幕を見ないでドラマを見たことはない。字幕を見ているとなんとなくわかる、という感覚を持っている。うーん、字幕見てわかるのと、全く見ないのとでは全然違うだろうな、と思いつつ、とりあえず、やってみたことがないのだったら、できるかどうかやってみればいい、と考えている。ある学生は、計画書を提出したあと、「あとで変更してもいいですか」と聞いてきたので、1週間の期限をつけ、変更を認めることにした。(1週間やってみて、というのは先週も言っておいたのだが、やった学生はほとんどいなかった。)

○どう練習していいかわからない学生たち
授業の中でシャドーイングを行なっている。シャドーイング用の課題を音声とスクリプトでもわたしてあって、授業中に1回行い、あとは自宅で学習、テストの中にも組み込んだ。テストの時、学生たちは結構シャドーイングが難しいと言っていたが、あとになってみると会話と違いできるできないが学生たちに自覚されやすいからなのではないかと思った。
今回の聴解練習計画でも、「聞いてどうするか」でシャドーイングと書いた学生が何人もいた。リソースの中にもシャドーイング練習のものを紹介していたこともあるかもしれないが、一つ気になったのは「シャドーイング以外に練習のしかたがわからない」という声があったことだ。
その他、「歌を聞いて歌詞を見てわからない言葉の意味を調べる」というものがあったが、「それってあんまり聞く練習にならないんじゃないの?」というと「うーん」。練習にならないこともないが、一つ間違えると聞いていることに何の意味ももたなくなるので突っ込んでみた。結局その学生「何すればいいかよくわからない。何すればいいと思う?」と聞いてきた。その学生は教材は使いたくないと言っていたのだが、「聴解の教材で練習してみたら?」とアドバイスした。何をしたらいいかわからない学生にとっては、教材はわかりやすく、理にかなった練習を提示してくれると考えたからだ。

どう練習するか。もっと練習方法を提示しないと、とは思うのだがそれについて情けないことにあまり手持ちのものがない。魔法のような練習方法があるとも思っていないが、いくつかバリエーションがあり、私が英語多読の時にやりやすいと感じたような、全体の見通しがあるものを提示したいなと思う。

私は個人的にはオーディオドラマ系がいいと思うのだが、選んでくれた人はいなかった。(選んでもらえるように篤姫で人気の宮崎あおいの名前もあげておいたのだが…)
英語の多読のかたわら、オーディオブックを聞いていて思ったのだが、ドラマのよさは、ある程度内容の予測ができることだ。多少聞き取れないところがあっても、わかるものは全体のストーリーはある程度理解できる。これが、ドラマのようなストーリのないものだと、なかなかついていけないことがある。(英語のチーズなんたらは、私は挫折してしまった。)
別途、自主学習ができるように、オーディオドラマを使った教材みたいなものを一つ作ってみるか、と思った。

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