2011年12月23日金曜日

聴解自律学習サポート4 学生の声(中間報告から)

学生に「計画通りに学習できているか、学習している感はあるか」等の質問に答える形で、中間報告をしてもらった。(この自律学習サポートの始まりについては→聴解自律学習サポート)そこから気づいたこと。

1、計画通りにはいかない
多くの学生が、当初の計画通りには進んでいないという回答。自分の計画が「現実的ではない計画を立てていた(太理想化)」「最初、全然やらないでこれではだめだと思い始めた」「夜疲れてしまってできなかった」等々の記述。
学生の計画書を見た時点で、「できないだろうな」と思っていたが、予想通り。でも、一度計画作成に失敗することも必要だと思う。自分がどれだけできるか、自分のことを知るのも、やってみなければわからない。
自分の計画していたことが「こんなに時間がかかるとは思わなかった」というのもあった。ドラマを聞いて、わからない単語を調べて…というのをやるのに、ものすごく時間がかかり、当初思っていたほど、「聞いている量が少ない」とのこと。文字起こしをしたことがある人なら経験済みだと思うが、聞いたものを書き取るというのは、予想以上に時間がかかる。こんなに時間がかかるの?と、私も最初は驚いたものだ。たぶんそれと似た感覚だろう。

2、学習に対する疑問
・この練習方法でいいのか
・このやり方だと量があまり聞けないが、これじゃ少ないんじゃないか
・好きなものだけ聞いていていいのか(偏っているのではないか)
・時々、何をやっているんだろう???と思ってしまう(こんなやり方で勉強になっているのか)
・聞いたものを書いているが、自分が書いたものがあっているのかわからない。


3、学習している感はあるか
これについては、思った以上に「ある」の回答が多かった。(まあ、教師に向けて書いているからというのもあるかも知れないが)ああよかった、と思ったのが、「以前はTAと会話していてわからないことが多かったけれど、それがわかるようになった。効果ある!と思った」という記述。別のところで効果があることを実感できるのは嬉しいものだ。

 疑問点等を書いてきた学生には、授業の休み時間等にひと通り聞いてみた。報告を出してもらってから2週間経ってしまったので「最初は全然わからなかったけれど、今は慣れてもう大丈夫」という学生もいた。最初はわからなかったが、慣れるとわかってきた、という学生は上記3の項目の中でも書いている学生がいた。
ニュースを聞いている学生は「言っていることはわかるのだが、流れみたいなものはよくわからない。」と言っていた。たぶん、私が英語を読んでいる時に感じたことと似ているのではないか、と感じた。一つ一つはわかるのだが、段落のつながりや段落を超えて全体を通して何を言いたいのか、というのはまた一段上の理解の気がする。
 
 今まで、リソースの情報を提供することばかりに私の関心があったが、学習方法についても情報があったほうがいいと強く感じた。それは、私が英語多読をやっていて助けられたこととも関係がある。英語多読の場合、本1冊リソース情報と学習方法について書いてあり、よく読んでいた。よくある挫折感、できない感にどう対処するかや、学習の今後の見通しなども、ある程度は情報として提供できると思う。そういうことも、リソース情報の提供と同じくらい、いやそれ以上に必要だと感じた。
 計画通りに行かない、ということについてもどう対処するか。Sapotaのようなサービスが中国語ネットでないかとさがしてみたが、うまくさがせなかった。twitterは学生がほとんど使っていないので、Sapotaは使えない。学生が普段アクセスするFacebook等を利用できるものは何かないのかなあ。学習記録のつけ方をスマホのアプリでさがすとか、何か考えたい。

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