2011年12月16日金曜日

初級の会話で使える「~という」表現

今日見て「そうそう、そうなの」と思ったブログ記事。
“ミソカレギュニュ”ってなんだ???(台湾で日本語を教える毎日)

そこに書かれていたのは、学生の紹介でありがちなのは、
青森で有名なのは“ネブタ”と“アスパム”と“ミソカレギュウニュウ”です。
という言い方。それを
青森で有名なのは、①「ねぶた」という【祭り】        です。
②「アスパム」という【観光ビル】
③「みそカレー牛乳」という【ラーメン】 
のように「~という」を使って説明させるようにした、というもの。(とまでは詳しく書いていなかったが、私はそう理解した。) 

この「~という」の表現、初級の教科書ではあまりみないのだが、私も初級の会話の教材によく使っていた。初級の会話では自分の身の回りのことを表現する、ということを目的にしていたのだが、自分の出身地を話すのにしても、好きな食べ物を話すにしても、中国語まじりになってしまうのは避けて通れない。
台湾の地名では「台北」を「たいほく」と書く教科書もあれば「タイペイ」と書く教科書もあるのだが、それはどっちでもいいとして、じゃあ「嘉義はなんて言うんですか?」と聞かれて「かぎ」と言おうが「ジャーイー」と言おうが、その地名を知らない人にとっては何のことだかさっぱりわからない。はっきり言って、言い方などどちらでもいいのだ。「嘉義というところに住んでいます」と言ってはじめて、「嘉義」が地名のことだと理解してもらえ、「嘉義」がどこのことだかわからなくても、とりあえず、分かった気になって次の話を聞こうと思えるのだ。
食べ物についても、一つ一つ日本語に翻訳していくことなどできない。だいたい翻訳したからと言ってわかってもらえないことが多いだろう。「~というデザート」なのか「~という果物」なのか「~という食べ物」なのか、の区別をつければ少し前に進める。食べ物については、それを簡単に説明する方法として「~みたいなものです」という言い方もやったことがある。詳しい説明ができるレベルの学生なら、簡単な説明を練習するのだが、それもできないとなると、とりあえず「~みたい」と言ってお茶を濁しておくしかない。「~みたい」は、単語を覚えればよいだけなので楽なのだ。

「という」は、学生にとっては少し言い難いらしく、最初は、ぎこちない感じで言っていたが、「とYou」って言えばいいと言ったり、私が教材に何度も使ったせいで、1年間の最後にはみんなかなり便利に使ってくれるようになっていた。

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