2008年5月8日木曜日

優劣のかなたに(大村はま)

優劣のかなたに―大村はま60のことば

ここ数日で読みきった。前に読んだ「教えることの復権」でもいろいろ考えさせられたが、今回のは、もっと、人間性というか、結構、悩んで戦ったんだなあと いうことがわかって、ひきこまれた。一人ひとりに名前のお手本を書いたり、子どもが書いたいい作文を自分で手で書き写したりという、苦労が、ああ、私もや らなきゃなあという思いにさせられた。赤ペンだけではなくて、いろいろなペンを使ったこと、は、そうだよね、私もそう思ってたと思った。それから、一度も 同じ単元学習を使わなかったというのは、やっぱりなんというか、言葉にできないほど、ほーという感じだ。リピートクラスを嫌う工藤先生と重なるものがある なあと思った。非効率的なのかもしれないけれど、それは、気持ちの問題なんだ。「裾を持ちなさい」という言葉、そういう風にものを言いたいというのは、本 当にそう思う。それから話し合いをさせるのが難しい、用意周到にさせなければ、ということ。批判も安易な批判はさせないということ。福沢諭吉の自伝と伝記 を使っての読み比べの実践は興味深い。全集も読みたくなった。

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