2013年1月19日土曜日

デートでは割り勘にするか

 先週会話授業のテスト(1対1の面接方式)をしたのだが、その中で上記のことを聞いた。
 簡単な意見を言う題材を教材に入れようということで、上記を含むいくつかを授業の中で行ったのだが、授業の中では「割り勘」意見が大半で、あまり面白い意見が聞けなかった。しかし、テストで一人一人に聞いてみると、少し様子が違った。
 元々、「デートの時にお金使ったことな~い。女の子がデートでお金払うなんて信じられな~い」という学生や、「デートはやっぱり男が支払うべきでしょう。そこは、僕、台湾男子なんですよ。」という両親台湾人、日本生まれ日本育ちの男の子の発言を聞いていて、仰天しながらも、どうなんだろう?と興味津々に思っていた。
 まあ、日本でも「デート代は男性払い」という感覚はなくはないのだろうが、でも、ここは台湾。「日本は男女不平等が多いけど、台湾は平等!」と話す学生が多い。真偽はともかく、男女は平等、でもデート代は男性が払うもの、というのは、なんでしょ?と思ってしまう。
 さて、結果。の前に、大前提として、ここで選択肢としてあるのは、「男性がすべて支払う」か「割り勘にするか」。いや女性がすべて支払うのが筋でしょう、なんていう選択肢はない。一応、授業の時に確認してみたが、みんな笑いながら「ないない」とのこと。私もそんな考えは毛頭ないのだが…。
 クラスに男子学生は少ないが、その少ない男性の意見。割り勘意見もあったが、「私が払う」「一般論として割り勘でもいいが、自分は払う」という意見も。
 女子学生の意見。みんな「割り勘がいいと思います」。そこで突っ込んで「相手がどうしても払うと言ったらどうする?」というと、「次は私が払うからと言ってとりあえず払ってもらう」「何かお返しにプレゼントする」という「とりあえず受け入れる」意見が大半。そこをもう1回突っ込むと(私もしつこい)、しょうがないから受け入れるという「男性払ってもいいんじゃないの。そんなに言うなら」という派と、「お金を払うデートはしないと主張する」という受け入れられない派に分かれる。そしてどちらかと言うとそんなに言うなら…派が多いかなと思った。

 少ない意見から乱暴に結論を出してしまうが、「一般論として割り勘でもいいが、自分は払う」というのが、台湾男子がデート代を支払うという意見の大半なのではないかと思った。(クラスの中で割り勘主張が多かったのは実際こういうことだろう)そしてそれは、「そんなに言うなら…派」の声を聞き、「割り勘と言っている人も、実はそう思っていないのでは…」という危惧から来るのだと思う。実際、はっきりそう言った学生もいた。(割り勘でいいと言っているけれど、本当にそうしたらケチなやつと思われる…)なんかわかるなあ、その感覚。
 「それが男子のプライド」「払わないのは、『あんたには私が金を払う価値がない』と思っていると思われるのでは」という、少々過激発言もあった。

 私がわからなかったのは、女子学生の複数意見で「全部払ってもらうと分かれる時に困る」というもの。え?なんで?分かれたいけど、相手がこんなにしてくれたんだし…と分かれにくくなるからなのだろうか。突っ込んで聞いてみたのだけれど、説明の難易度が高かったのか、あまりわかりやすい回答は得られなかった。

 最後に付け加えておくが、今回聞いた学生たちは「恋愛経験がないんですけれど…」という学生が多かったので、実際にどう行動するかはわからない。それに、こういう一般論的な感覚が判断材料になるのは、たぶんデート初期なのだろうから、実際にデートを何回もすれば割り勘に移行することもあるだろうな、と思う。いずれにしても男子学生大変ですね、というのが私の全体の感想だ。

 一人現在つきあっている人がいるという学生の話。デート代は割り勘だという。「最初のデートはどうだったの?」と聞くと、「私たちは高校のクラスメートで、最初のデートは学校の図書館だったから…」と、なんともほのぼのした回答が返ってきた。


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