2012年12月23日日曜日

聴解自律学習-今学期はNews web easyが人気

 昨年、あまりうまくいったとも思えなかったのだが、今年も聴解自律学習を始めた。(昨年のことは聴解自律学習サポートに書いた)

 今年は、昨年の反省も踏まえ、まずは、
なんでもいいから聞いてみようね
というスタンスで始めることにした。

 元々、教師がこんなことを言わなくても自分で好きなものを聞いているという学生も必ずクラスの中にはいる。そんな学生には、私の課題は少し面倒か、別にサポートになっているわけではないので、この聴解自律学習のターゲットになる学生は、
勉強しなきゃなと思っているけど、何をやっていいかわかんないし…
というような、きっかけを欲していたり、情報や指針を欲しがっている学生になる。
 去年の学生からの声で「それもそうだな」と思ったのは「何を聴くか決めるのが一番難しい」というもの。何でもいいからやれ!という言い方もあるかもしれないが、「あ、これいいな」というものに出会いたいという気持ちもよくわかる。私もそうだし。

 それで、今学期の方針は二つ。
1、学生同士で情報を共有できるようにすること
2、計画とか目標とかわからなかったら、とりあえずいろいろ聞いてみること

 学生同士で情報を共有するために、毎週、大学のe-learningサイトの掲示板に書いてもらうことにした。あまり見やすいものではないのだが(なぜか画面を開いても投稿内容がすぐには表示されず、クリックをしないと内容が見られない)、それでも、「みんな何やってるのかな」と知りたいと思ったらそこを見ることができる。
 2については、まず、「なんか継続的に聴くのは大事だとみんなも思ってるよね。でも、一番難しいのは、何を聴くか決めることかも…」という話をして、今回は最初に何を聴くかを決めていいけれど、自分に合わないなと思ったらすぐ変えてほかのものを聴いてみたほうがいい、と言った。これは、私の英語多読の経験から来ている。英語多読でも「難しいと思ったらすぐやめる」と言っているが、これは苦痛が減る一つのいい方法だ。
 聴解リソースは昨年と同様、プリントでいくつか例を示した。今回増やしたのは、NHKのNews Web Easyとprende Audio、それとNTT西日本コミュニケーション大賞(これは公開がもうすぐ終わってしまうが)。
 先週、第一回目の投稿があった。掲示板のタイトルを「○月○日まで、私はこれをしました!」というものにしたところ、いくつか面白いものがあった。テレビ番組を字幕なしで見ようとしたけれど全然わからなかった(「打撃了」→日本語にすると「撃沈」みたいな感じ)と、率直に書いてくれた人もいた。
 prende Audioも聞いた人が一人。中にたくさんオーディオドラマがあるのだが、聞いたものは
1.僕の校長先生観察日記(全一回)。2.鈴玉物語(聽到第二話完)。3.オーディオドラマ@肉球すたんぷ
だそうだ。こうやって、例を誰かがあげてくれると「たくさんあってどれを聴いていいかわからない!」という人にもいいかなと思う。
 わりと多くてびっくりしたのがNews Web Easy。去年は、ニュースを聴くのは少数派だったが、30人弱の学生の中で、News Web Easyを聞いた人が5人もいた。内容に興味が持てないから次回は違うものにする、という感想もあったが、「最初はわからなかったけど、下にある文章を読んでもう一度聴いてみたら理解できるようになった」とか「話す速度が比較的ゆっくりでわかりやすい」という高印象の感想もあった。ニュースを初めて聞いてみようという人にはとっつきやすいのかなと思う。

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