2012年10月20日土曜日

人の授業を覗いてみる-会話の授業をどう作るか-

「会話の授業をどう作るか」
 なんか、変なタイトルのような気もするが、「会話の授業について話してほしい」ということで、今日、とある学校に話しに行った。
 一応、教師研修の講師という立場だったのだが、以前非常勤で勤務していた学校だったので、聞いてくださる皆さんは以前の同僚。この話をいただいた時には、もうだいぶ年数も経っているし、新しい方もいるのではないかと思っていたが、ホームページを見てみると、教師のメンバーは全く変わっていなかった。経験があまり変わらない方を前にし、私が話をすることもないのでは、と思ったが、まあ、人の仕事の仕方を聞く機会もそうないし、そういう話を聞くのも面白いのではないかと思い、なるべく私個人のやり方を語る感じで話をさせていただいた。
 いくつか質問もいただいて面白いなと思ったこと。マイクロディベートの話をしたのだが、
「グループに分かれてディベートをすると、それぞれのグループが何を話しているかというのはどう把握するのか。」
なるほど。そんなことは考えたことがなかった。答えは「できないので、放棄しています」。そう言われてみると、私は学生が何を話すかを一つ一つチェックするということをせずに、授業で練習してもらうことが多い。
「マイクロディベートの立論メモは、宿題で書くんですか」
「書き方がわからないので、授業の時に書いてもらいました。」
「じゃあ、チェックはどうするんですか?」
ある先生は、授業で練習するときには事前に書いてもらい、それをチェックしでから、授業で練習する方法をとっていたそうだ。私は、最終的に宿題で出してもらいそれはチェックをするが、教室内の練習は、とりあえず話して練習してもらう方式をとっている。何かを書くとしたら、それは、何を話していいかわからなくてシーンとしないためのものだ。こんなところでも違うんだなと思った。
 最後にある方が「会話の授業を担当することがないので、会話がどういう授業なのか知ることができて面白かった」とおっしゃっていた。これもなるほどな、と思った。私も文法的な授業を担当することは少ないが、そういう授業がどうなっているのかを知るのは、学生がどう学習しているかを知るのに重要だなと思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿