2012年3月16日金曜日

Strategic Interactionをやってみた

前に、「ヒューマンな英語授業がしたい!」の本の中でやってみたいこととして書いていたStrategic Interactionを授業でやってみた。結果、わりと面白いと思ったし、学生も楽しくやっていたようだった。終わった後で聞いてみたら学生にも好評だった。「結構大変だった」とも言っていたが、またやりたいなと思う。 授業では上記の本に従い、簡単なものから始め、最後にロールプレイまで持っていった。導入の部分では「こんな時どうする?」という簡単な会話をやったが、こちらのほうが難しかった、というより、学生が何をしていいか困っていた感じだった。ここは、また次回に向けて、どう改良していくか要検討。
 面白かったのは、ロールプレイ。クラス人数が30人ほどだったので、4人か5人で1グループ、全部で6グループできた。選んだロールプレイは、役割Aが「期末テストが近いが、Bさんの誕生日なので内緒でお祝いをするのにBさんを呼び出す」、役割Bが「期末テストが近くて勉強したいが、友だちのAさんが電話をしてきて会おうと言っている。Aさんは会えば話が長くなってしまうが、Aさんを傷つけたくはない」というもの。これを選んだのは、サプライズの誕生日パーティーをするというのは、学生たちでよく聞くことだったので、設定が身近で考えやすいだろうと思ったからだ。
 ロールカードを一人1枚配り、まずはグループで相談。事前に配布してあったプリントには「相手が何を言うかわからないから、いくつか予測して計画すること」と書いておいたのだが、あまり理解されていないようだったので「プランA、プランB、プランCぐらい考えて!」と言った。あるグループは、本当に「プランA」という言葉が、自分たちが準備した紙にそのまま書いてあって、笑ってしまった。でも、この言い方はわかりやすくてよかったかもしれない。
 グループだが、時間の節約のためにその場で私が座席でグループ分けをした。自由に座って近くにいるので仲がいい人が基本だが、いつもはあまり接触がない人も同じグループになっていた。少し心配したが、それはまあ大学生、上手に相談してくれていた。代表者を決めるのも、いわゆる会話がうまい人に任せてしまうかなとも思ったが、そうではなく、じゃんけんで決めているところがほとんど。結果、クラスの中で普段話せると思われている学生が代表にはならなかった。
 代表者が話せる人ではない、というのも結果的にはとてもよかったようだ。代表者が話すというより、周りが考えて指示する、というグループが多く、会話としては滑らかさはないが、全員が参加して考えるという意味では、よかった。
 6グループあったので3つのロールプレイがあったわけだが、それぞれ展開が全く違い、それも面白かった。1つはあっけなく終了して「え?これで終わり?」と驚く場面も。1つはもめにもめ、まとまりそうになかったので、時間もないことだし、こちらが終了させた。あっけなく終了したグループは、暇だったのか、私は何も言わなかったのだが、自分たちで勝手に第2回目を初めていた。
 最後に、クラスでどんな展開だったのかを話してもらった。役割Aのアイデアだが、あっけなく終わったグループは「いっしょに勉強しない?」と言って誘い、別のグループは「交通事故で…」と言ったのでそれは大変だからということでOK。もめにもめたグループは、最初「勉強を見てほしい」と言って誘い出そうとしたそうだ。
 楽しかったので、またやってみたいと思う。時間があいたらではなく、計画的に考えなければ…。

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