2011年8月2日火曜日

音声教材自作 マイク(ヘッドセット)購入

音声教材を録音するために、新しいマイクを買った。結果として買い物としては失敗だったように思うのだが、録音の音はよくなったのでそれだけでもよしとしたい。(値段をかけただけのものかどうかは???)

買ったのはこれ。
美國Plantronics Audio650 USB電腦耳機麥克風

台湾元で2750元。円に換算すると、今は円高なのでまあまあかと思うが、実際のところは日本で1万円弱ぐらいの価格の買い物をした感じだと思う。

今回さがしていたのは、マイク性能がよいもの。よく録音するのだが、器材関係はあまり知識がなく、マイクの性能を考えたときに、いいものとしてはノイズキャンセリング機能があるものぐらいしか浮かばなかった。
それと、録音について書いてあるいくつかのサイトを見てUSB接続のものがよい、とあったのでUSB接続ができるものをさがした。

学生が教科書の音声がほしいというので、先学期から録音していた。今回は、まだ録音していなかった課の単語やら文型やらを教科書の記述通りに録音した。

使ってみた結果。

1、USB接続は使えなかった。
USB接続だとPCのノイズが入らなくてよい、ということだったのだが、実際にUSBで接続して録音すると、ノイズが入らないどころか大きくなってしまった。実は、買ったものより100元安いものでUSB接続のみというものがあったのだが、少々不安だったので、普通にマイク端子につなぐのとUSBに接続するのが両方できるタイプを買ったのだが、正解だった。

2、録音の音はクリアになった。
このヘッドセットで録音したものだけを聞いていたときには、ノイズもないことはないし、大したことはないんじゃないかと思っていた。試しに前に使っていたヘッドセットを出して録音して聞いてみると、音が違う。新しいヘッドセットで録音したほうが、とても音がクリアだ。それと比べると古いのは、音がこもって聞こえる。

3、「~ます」の「す」が耳障りではなくなった。
自分の録音を聞いていてずっと気になっていたのが「行きます。」などの最後の「す」の音。なんといえばいいのか、空気を出している音が耳障りで聞きづらかった。それが、解消されて、普通の音として聞こえるようになった。ここが、今回の買い物で一番満足しているところ。

4、音が割れる
録音した後で聞いてみると、思ってもいないところで、ところどころ音が割れるところがある。なぜなのかよくわからず、未だに研究中。教科書を見たりPCの画面を見たりと頭が動いてしまうのがいけないかと思い、なるべく動かさずに録音してみたりしている。

その他、「す」の音のほかに気になっていたのが、自分の息つぎの音や、たぶん口の中で唾液をのみ込んでいる音が、しっかり録音されてしまってそれが耳障りだった。無意識にやってしまっているのだが、息つぎの時は録音を一時停止し、唾液はのみ込まずとも話せるので注意してしないようにしたら、よくなった。

前から音声教材を自作していたが、以前は、いわゆる教科書付属CDの録音のような、アナウンサーのような明瞭な発音で、はっきりくっきりした音声教材を目指しているわけではなかった。むしろ、普通の人が話しているようなもののほうがよいし、ノイズもある程度あったほうがいいと思っていた。なぜなら、日常で聞く音声というのは、アナウンサーのようなはっきりした発音を聞くことはごくまれであるし(聞きにくい話し方をする人はたくさんいる)、周囲の雑音の中で会話することもよくあることだからだ。教材があまりクリアーな音声であると、教科書のCDは聞き取れるが、普段の会話は聞き取れない、なんていうことになるのではと思っていた。

しかし、自分の外国語学習用にPodcastなどを聞いて思ったのは、音声教材は実際耳にする音とはやはり違うところがたくさんあるということだ。例えば、普通の会話であれば多少の沈黙も相手の姿形が見えるので気にならないが、音声だけだと、沈黙の1秒がとても長く感じるし、なんのための空白なのかと少しイライラしてくる。こもった音も、周りの状況でいたしかたないなと感じることもあるが、音声だけを聞いていると、これもストレスを感じる。
さらに、私が気にしていた「す」の音や唾液をのみ込む音も、マイクを通した作られた音だから耳に入ってくるのだ。

以前は、「気負わずそのまま録音してそのまま聞いてもらえばいい」と思っていたが、上記のようなことから、ある程度、音質を「きれいに」したほうがいいと考えるようになった。それが、今回、マイクを買った理由だ。

ただ、何事もやり過ぎはよくないだろう。「自然さ」を残しつつ、クリアな音を追及しすぎず、という姿勢でいきたい。

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