2011年7月13日水曜日

苦情を言う[中国語]

少し前のことになるが、中国語でクレームのメールを書いた。毎年、税金申告の時期になると、出版社から個人情報の確認のメールが来るのだが、今回来たメールの中に、私のものではない個人情報が含まれていたからだ。つまり、知らない人の氏名、生年月日、住所、パスポート番号、居留証の番号が、私のメールの中に書かれてあった。
メールは、たぶん、自動的に作成されたのだと思う。全体の書き方、書かれている内容は同じで、個人情報の部分のみ、違うものだった。私宛のメールの下の方を見ると、その別の人に宛てたメールを見ることができてしまった。
他の人の個人情報を見てしまったのは別段問題はないが、自分の個人情報ももしかして他人に見られているのではないかという不安を覚えた。
台湾では一人一人が身分証を持っていて、その身分証の番号は様々な認証に使われ、他人に気軽に教えられるものでは決してない。外国人は身分証の番号はないが、外国人用の居留証に「統一番号」というものががあり、それが使われたり、パスポート番号が使われることもある。つまり、居留証の番号やパスポート番号は、身分証の番号と同じなのだ。人にむやみに知らせていいものではない。
どうしようかと迷った結果、個人情報確認のメールに返信する際に、クレームを書くことにした。
書くことにしたはいいが、どう書いていいのか、さんざん悩んだ。私の中国語能力が限られていることが第一の問題。第二の問題として、私が個人的に不利益をこうむったわけではないので、あからさまに文句を言うのもおかしい。いわゆる「やんわり」と苦情を言うのはどうしたらいいのかと考えたあげく、書いた内容は、
今回のメールの中に、他の人の資料があったが、今後は他の人の資料は見たくないので、削除してから送ってもらえますか?
のような文面。(拙い文章になってしまったので、原文は恥ずかしくて載せられない。)
いいのか悪いのかわからないが、とにかく送信ボタンを押し、苦情メール終了。
この件について、いつものW先生に話をした。私の送ったメールの内容はこれでよかったのか。こういう時にどう書けばいいのかを聞いた。
W先生からの指摘。
1,主旨は自分の個人情報を他人に漏らさないでほしいということだが、それを「他人の情報を見たくない」という言い方で、果たして伝わるか疑問。
2,「見たくない」という言い方はちょっときつい。(「不要~」という言い方は相当きついらしい。)
W先生に考えてもらったこの件についての苦情の言い回し。
このメールに主旨とは無関係の内容が含まれていた。個人情報の取扱には注意してほしい。
「注意してほしい」の部分の言い方は、私が普段使わない言い方だったのだが、うっかりメモするのを忘れてしまった。次回、確認しておこう。

ちなみに、私のメールへの出版社からの返信は

謝謝老師回覆下次我會注意
という簡単なもの。私の言い方がまずくて相手がカチンと来たのか、なんなのかはよくわからない。


余談だが、外国語学習の動機付けについて、「苦情を言いたい」というのは、高い動機付けになると前から思っている。よく、「やりたいこと」のような前向きな明るい動機付けを言われるが、実は「やりたいこと」のようなものは、「また今度でいいかな」でも、結構すませてしまうことができる。(タイミングを逃すと困るということもないことはないが。)しかし、苦情は、「また今度でいいかな」ができないことが多い。その時、その場で、というのが非常に大事だと思う。
でも、苦情が高い動機付けになる、というのは、もしかして私がそういう性格だからなのかも???



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