2011年7月2日土曜日

研究会参加メモ 【学習ゲーム】 「第20回小出記念日本語教育研究会」

実家の近くの柔道場の外にある掲示板を偶然見て、ちょうど行ける日だったので、行ってみた研究会。

講演① 「伝えるから、伝え合うへ」 池田修先生
元、中学校の国語教師の先生。
「国語科を実技教科にしたい」と考えて、いろいろと取り組まれた実践例を聞くことができた。

印象に残ったことをいくつかメモ。

○「学習ゲーム」とは「ゲームの中に学習すべき項目が含まれるもの」。例えば、サッカーをする時に「二頭筋を鍛えよう、鍛えよう」と思ってサッカーをしているわけではないが、結果としてサッカーをすると二頭筋が鍛えられる。そういうこと。

○学校教育の特質は「集団で学べる」、「継続して学べる」。
集団のほうはよく言われていることだと思うが、継続のほうは、確かにと思った。半年あるいは1年のスパンで考えられる。今回の授業には来たが、次回の授業に来るかどうかわからない、という地球村のような形態とは違うということだ。学校教育の中で、その特質を意識してきちんと利用していきたいと思った。

○学習ゲーム例
・語り絵
これは今日実際にやってみた。二人組になり、一人が絵を3分間見て、それをメモし(絵を描いてはいけない)、絵を見ていないもう一人に説明して、聞いた方は絵を描くというもの。
絵を描くときは、質問してはいけない。また、描いたものを消してはいけない。
「全体から部分へ」伝えるとわかりやすい、という解説があった。
学生たちが書くものを見ると、自分はわかっているからいいが、知らない人はもう少し説明しないとわからないだろう、と思うことがよくある。この活動をすると、「自分は分かるが、見たことのない人は説明しないとわからない」、「最初にそれを言ってくれなきゃわからないよ」という感覚が実感できるとおもう。

・漢字ウォーリーをさがせ
15×15文字、漢字が書いてあって、そのなかで、二文字だけ、他の漢字と違う。その二文字を探す。例えば、「体」の中に「休」があるとか。私が使うのだったら、漢字よりもひらがなウォーリー、カタカナウォーリー、かなウォーリーになるかなと思う。フォントを変えても変化がついて面白いかも。

・諺作り
中学三年生が作った諺を見たが、なかなか面白い。また、作品を見ていると、ベースになっている諺があるもがある。例えば「人の振り見て死ぬほど笑え。」というのを見たときに、「ああ、人のふりみて我が振り直せ…だな」と思うのと思わないのでは、受け取り方も違うと思う。ただ諺を勉強するのではなくて、パロディのようなものを見せてから、もとを見せるというのも面白いかも。
諺については、私も「諺アレンジ」をしてみようと思ったことがあったが、時間がなくて結局できなかった。次回はぜひやりたいなと思う。

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