2012年2月22日水曜日

いい文章とは?で出てきたこと

かねがね聞いてみたいと思っていた「いい文章」感について、作文のクラスで学生に聞いてみた。
いきなりどんな文章がいい文章か、と言われても学生は答えに窮していたので、まずは、今まで学校で作文教育を受けて、どんなことを言われてきたか、を聞いた。

○内容がある
一番最初に出てきたのがこれだったので、私にとってはかなり???だったが、わりとこう言われたことがあるという学生が多かった。
「内容がないって何?」と聞いたら、例えば日記だという。ただ事実をずらずら書いたものはいけないということだろう。そう言われたみると、自分もそんなことを言われたことがある気がする。

○深い内容
上の「内容がある」と似たことであるが、小学校、中学校と上がるにつれて「深い内容」を書くことが求められる。事実を書くことから、思ったこと、抽象的な論説文、と「深い内容」になる。

○四字熟語がある。
○有名な人の言葉の引用がある。
四字熟語みたいなことは言われてそうだなあと思っていたが、有名な人の…というのは、はあそうなんだ、と思った。

○無駄な言葉を並べない。
これは、例えば2000字以上なんていう課題の字数を満たすためにただ埋めるのはだめ、ということ。
○順序的。論理的。
なんて言うんだろう、順序だてて筋道が通るように書くということだろう。

○テーマと関係があることを書く
これはあたり前なんだけれど、なかなか難しい。

○大事なことを違う言い方で何度も書く
確かに、これは具体的でわかりやすい指導だなと思った。

○段落に分ける
○わかりやすい
「わかりやすい」というのが何なのかが難しい。実はこれの前にある学生が「学校ではなくて、ある作家が言っていたことなんですが『直接言わない』のがいい文章だと言っていました。」という発言があった。その後で、「わかりやすい」というのが出てきて、妙に面白いなあと思った。

○起承転結(中国語では「起承転合」と言うらしい)

今学期は、意見文をいくつか書いてもらって、ピア・レスポンスを行い、推敲していくという活動をすることにしている。その中でどんな文章がいい文章なのかをみんなで話し合っていきたいと考えている。実際、1学期は私が作文を見ていただけだったので、どうしてもいわゆる文法的な指摘に終始していた。そこから少し脱却したいと思っていて、今日はまずはその一歩。