2010年4月29日木曜日

古い時代の音楽

学生から、「ある動画の後ろで流れている音楽が気に入ったので曲名を教えてほしい」というメールが来た。「先生ならわかると思う」とも。メールの内容から、音楽が流れているのはほんの数秒なので、わかるかなあと思いながら、動画のURLをクリック。その数秒を聞いてみると、すぐにわかった。(ちなみに、プリプリの「ダイアモンド」)
後で、「なんで私がわかると思ったの?」と学生に聞くと、「曲の感じから、今の曲ではなくて古い感じだと思ったから」という。「どこが?」と聞いても「それはよくわからないけど、なんとなく。」曲を聞いただけでそんなことが感じられるんだと驚いた。でもよく考えてみれば、私もかつてはあったと思う。今どきの曲ではない、と若い頃に思ったことが。でも、今の私には、新しい曲を聞いても、以前に流行っていて好きで聞いていた曲を聞いても、その違いは、感覚的には感じられない。
話はかわるが、最近、遅ればせながら「フリー」を読んだ。前からよく言われていることだが、物心ついたころから、ネットがあった世代や携帯があった世代、フリーの中では、いろいろなフリーのものに触れられる世代と、それ以前の世代では感覚が違う、と言う。感覚の違いはあるんだと思う。曲を聞いて感じることが、私と学生とでは違うように。私には感じられないことをその学生が感じるように。今さら、私がその感覚を感じられるようになれるとは思わない。できることは、感覚の違いがあるということを頭において、理解するように努めることなんだろう。